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JBグループの中ではメーカーとしての役割を担っている株式会社アプティ。ハードを扱う企業ならではの特色である、お客様のニーズを、直接商品化していくことによりグループに広がりをもたらしている。
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※2008年4月1日に株式会社アプティは、JBアドバンスト・テクノロジー株式会社に社名変更しました。
JBグループの中で、2001年に他社よりも一足早くグループに仲間入りしたのが株式会社アプティ(略称=APTi)だ。スタートは日本IBMと東芝テックが折半出資したプリンターメーカーだったが、2001年4月に旧JBCCが株式の88%を取得し、2006年4月よりJBCCホールディングスの100%子会社となった。
APTiの山本健治社長は企業の特性を次のように説明する。
「JBグループの中で、唯一ハードの開発、製造を行なっているのが当社。旧JBCCが持っていたメーカーとしてのマインドを継承してい現在は、新子安、シンガポール、インドネシア、中国の4拠点で製造し、日本、欧州、米国、中国へと製品を供給しております。特にインパクトプリンタは100%自社で開発しております」
山本社長自身、かつて旧JBCCの工場で調達や生産管理を担当していた経歴をもつ。その後、開発、経営企画、営業などの部門を経てAPTiの社長に就任。JBCCがメーカーとしてコンピュータを開発してきた時代を経験している。APTiの社長に就任した後は、贅肉をそぎ落とし、スリムで強い企業体質を作り上げること、セキュリティ、エコロジーなど新しい分野への挑戦に力を注いできた。
現在のAPTiが注力するのは、
(1)インパクトプリンタの「PowerTyperシリーズ」、レーザープリンタの「PowerLaserシリーズ」といったハードウェアと、印刷業務に関連したさまざまなソフトウェアを提供するプリンティング・ソリューション事業
(2)情報漏洩防止やTCO大幅削減に大きな力を発揮するシンクライアント「SecureTerminal」を代表とするセキュリティ事業
(3)ゴミを出さないラベルプリンタ「PowerEcoTR2412」を代表とするエコロジー
の3分野。
「プリンタという基幹事業があるからこそ、そこで培った技術でセキュリティ、エコロジー分野の新しい製品を開発することができます。今後は世界最高速のシリアルインパクトプリンタ、世界中のあらゆるバーコードや、RFID用のプリンティングなど、付加価値の高い製品を開発することで、メーカーとしての存在価値を高めていきたい」と山本社長は意欲を見せる。
そしてJBグループは、お客さま一人一人に最適な提案のできるコンシェルジュとしてお客さまの声を吸い上げ、新しい商品開発に活かしていく仕組みがスタートした。「JBグループとして、お客さまの声を商品に活かしていく研究開発機能が欲しいというのがそもそものきっかけ。ただ、いきなり、JBグループに研究所を設立するといってもそれは難しいそこで、最初にメーカーであるAPTiとPKGソフト開発のJBCCの二社でお客さまのニーズを商品化するための仕組みを作り、そこからグループ全体に広げていくことができればと考えている」
メーカーという立場からすれば、お客さまからあがる何気ない声は、新しい製品を開発するヒントとなる重要なものだという。例えば、PowerEcoTはシールになっているラベルの台紙をなくすことにより、台紙のコストと廃棄のコストを削減することができる。実際に台紙ゴミの取り扱いに悩んだ企業でなければわからない問題点を解決したソリューションとなっている。ユーザーが困っていることがあるからこそ、メーカーとしての実力が発揮できるというわけだ。
「当社の製品に問題が起こった際には、できるだけ当社のスタッフも同行して問題解決に立ち会うようにしています。その方が、問題を迅速に収拾できるからでもあるが、問題が起こった時のお客さまの声は普段では聞けないストレートなものばかり。そこで伺ったことが次の商品開発のヒントとなることも少なくないと考えている。お客さまにはメーカーである我々をうまく利用して、製品に対する率直な意見をどんどん投げかけて欲しいですね」
経営者としての山本社長の悩みは、新製品開発のための開発技術者を確保すること。「開発、製造に魅力を感じないのか、中小企業は安定性がないと考えるのか、開発技術者をなかなか思うように採用できません。技術者の確保がこれからの重要な課題になっています。開発力をつけ、そして営業力も強化していきたい。」夢も課題も多いやりがいの有る会社である。