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2005年11月、日本ビジネスコンピューター株式会社のパートナー向けディストリビューター事業に特化した企業として誕生したのが株式会社イグアスだ。事業開始から2年たち矢花達也社長は、「既存分野にとどまらない新しいことに取り組みたい」と意欲を見せている。
「2005年11月に設立してから約1年半、実際にビジネスを行なっていく中で、当社の役割の重要性を再認識しているところです」-イグアスの矢花達也社長は笑顔でそう話す。
イグアスは、旧JBCCの卸事業部門が分社した。インターネットを利用すればメーカーから直接機器購入ができる時代となり、「卸不要論」が度々叫ばれる。しかし、矢花社長は従来の卸事業から付加価値型ディストリビューター(VAD:Value Added Distributor)への事業変革を進める中で、「我々の役割がパートナーの皆様にとっても欠かせないものであることを実感している」という。
「確かにパソコンやサーバーは、インターネットで簡単に購入できます。しかし、現代の情報システム構築においてこうしたハードウェアが占める割合は、ごく一部にすぎません。例えばサーバーと同時にグループウェアを導入するお客さまがいらっしゃるとします。その際、どういう規模や環境でグループウェアを導入するのか、セキュリティ対策や障害対策はどうすればいいのか?そういった実践的な情報は、インターネットでは簡単に手に入りません。特に異なるメーカー製ソフトを組み合わせる場合の注意点といった情報は、個々のメーカーさんからも提供されていないケースもあります。単なる機器販売ではなく新しい情報や豊富な導入事例を基にシステム構築の最適化をお手伝いしていくことが付加価値ディストリビューター、イグアスの役割と考えています」。
かつてハードウェアからソフト、周辺機器に至るまで全て1社のコンピューターベンダーが提供する時代があった。しかし、現代はさまざまなベンダーが提供するハードウェア、ソフト、ネットワーク機器、周辺機器などを組み合わせてシステム構築を行なうのが当たり前となった。必要な情報を集めるにはベンダー1社に質問をしても答えが出ない時代となったのだ。
「最近では、オープンソースをシステムに利用することも増えていますから、状況はさらに複雑化しています。その中で最適なものをオススメするノウハウを集積、提供していくことが、VADとしてますます求められていると思います」 こうした実績が評価され、「IBMのiシリーズ関連のソフトなどであれば、イグアス!」という声が高まっている。日本はもちろん、海外の企業からも商品の売り込みが後を絶たない。
矢花社長はこうした実績と共に、「新しいIT活用のためのソリューションの品揃えを整えることが今後の目標」だと話す。
「おかげさまで、販売、財務会計、給与といった基本的な業務ソリューションについては、さまざまなソリューションが揃っています。しかし、最近では日常生活の利便性を向上させるためのIT活用や、仕事のやり方を変えていくIT活用のソリューションを提供されるパートナーさまも出てきています。こうした新しい需要を当社が率先して提供していくことで、JBグループのお客さまに新しいIT活用をオススメできるのではないかと考えています」
新しいIT活用として最近問い合わせが増えているのが、災害など不測の事態が起こった際にも事業継続できる体制を作るためのソリューションや、セキュリティがらみのソリューション。ビジネス誌などでも取り上げられることが多いテーマだけに、注目が高まっているようだ。
また、日常生活や仕事の利便性をあげるために携帯電話との連携ソリューションなど、新たな分野でのIT活用に関する問い合わせも増えている。
「時代を先駆けるソリューションというのは、後追いで品揃えをしていては駄目だと思っています。イグアスという専業体制になったからこそ、率先して先端的なソリューションを見極める目と、それを探し出す足を持たなければいけないと思っています。そうやって新しいソリューションをパートナーの皆さんに提供することで、JBグループのお客さまを背後から支援していくのが我々、イグアスの役割です」
新しいニーズにあわせたソリューションを提供する際、「大きな力となるのがエンドユーザー及び、パートナー企業から寄せられる声」だと矢花社長は強調する。
「我々は、パートナーさまよりも幅広いところから情報を獲得することができます。『こんな情報が欲しい』というリクエストがあれば、どんどん我々に声をあげてください。エンドユーザーさんであれば、その声をパートナーさまが聞き届け、我々のところに届けてくれるでしょう。パートナーさまのリクエストであれば、我々が直接聞いて、答えを出していきたいと思います」
顧客やパートナーからの率直な声こそが、イグアスのビジネスを拡大していく原動力となりそうだ。