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コンピューターおよび情報関連機器のプリセットアップ、インストール業務などのIT導入から、保守、修理、機器の廃棄など、まさに「揺りかごから墓場」までのサービスを請け負っているのが、株式会社ジェイビーシーシー・テクニカル・サービス(JBTS)だ。同社の社長である荒木は、「長年培ってきたノウハウが新しいビジネスとして立ち上がろうとしています」と話す。同社が目指す新しいビジネスの方向性とは。
地球温暖化など環境問題が日々クローズアップされ、企業も真剣に環境対策に取り組まなければならない時代となった。社内の情報システムに対しても環境を考慮した「グリーンIT」導入の必要性が叫ばれている。
JBグループの中でいち早くグリーンITサービスを提供しているのが、JBTSだ。同社の社長である荒木は自社の強みを次のように説明する。
「当社は、地球環境保護を実現する『4Rサービス』を提供しています。一般的には、パソコンや周辺機器を修理・保守し、再利用するRe-use(リユース)、プロフェッショナルなスタッフがキッティングや導入などの作業効率化をお手伝いし、省力化を実現するRe-duce(リデュース)、廃棄された機器から再生可能な素材を分割回収し、再資源化するRe-cycle(リサイクル)の3Rが有名です。当社は3Rに加え、使用済みパソコンや周辺機器を再整備したり、特殊機器の設計や受注を請け負うRe-manufacturing(リマニファクチャリング)が提供できることが強みとなっています」
4Rサービスすべてをワンストップで提供できる企業は少ない。この強みでユーザー側の"困った"をサポートする、「駆け込み寺的存在」となっている。
「当社の場合、ハードウェアの保守や修理事業を長年続けてきたことで、すでにIBMの保守期間が終了した製品であっても部品を持っているものもあります。JBCCがメーカーとしてコンピューターを開発・製造していた時代から在籍していた社員も残っているので、OS、オリジナルハードウェア開発といった特殊機器の設計、受注生産にも対応できるのです。お客さまの特殊な相談内容に対応できることが当社の特長です」
たとえば、店舗に映えるデザインのパソコンを必要としていたある企業。既製のパソコンでは、どうしてもイメージに合わない。しかし、メーカーにオリジナルパソコンを発注すれば1,000台以上のロット単位での発注が必要で、数台ではなかなか対応してくれない。こんな"困った"に、JBTSは既存のパソコンをカラーリングし、デザインを変えることを提案したという。
こうした柔軟なビジネスの積み重ねが、新たなビジネスを生むこととなる。
同社が新たに注力しているのがIT資材の"アセットマネジメントサービス"と、ネットショップ"ジェイステ"だ。アセットマネジメントサービスは大企業を対象とした新ビジネス。それに対し、ネットショップは個人が対象。事業の中身は大きく異なるが、長年、地道に活動してきた事業がベースとなり誕生した点は共通だ。
「アセットマネジメントサービスは、修理を請け負っていたことから誕生したビジネスです。数万台のパソコンを保有するお客さまの資産を、JBTSの倉庫で預かり、支社の統廃合の際のIT機器の出し入れなど、面倒なIT資産の管理全てをプロである当社が請け負うサービスです」
JBTSが実施してきたIT機器の修理、廃棄には、顧客の情報が漏洩することがないよう、管理を徹底する必要があった。アセットマネジメントサービスにはこのノウハウが生かされ、多くの顧客から信頼を得て、IBM以外の大手コンピューターメーカーもこのサービスを利用している。
「ネットショップは修理部品の販売からスタートし、現在ではパソコンと周辺機器、さらにはAV機器販売も手がけています」
これまでの部品管理ノウハウを活かした、スピーディーな出荷。そして、得意分野であるカスタマーサポートは、他のネットショップにはない強みと言えるだろう。
荒木はこれにとどまらず、新規のビジネスに意欲を見せている。
「新規ビジネスを始めることができるのも、地道に事業を行ってきたノウハウが蓄積しているからです。2009年は、お客さまが即利用できるような環境にまでサーバーをセッティングするビジネスを拡大したいと考えています。本社がある豊洲の用地を拡大し、体制も整えました」
キッティングサービスは、年間2万台から5万台へと規模を拡大する予定で、スケールメリットにより価格競争にも対応していく計画だ。こうした前向きな拡大意欲と、ノウハウの結集が同社の底力と言えそうだ。
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