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2009年4月1日、JBグループの新たな企業としてJBエンタープライズソリューション株式会社(以下、JBES)が誕生した。JBESはNSISSを母体とした企業だが、JBグループの事業再編に伴い、エンタープライズ向けのソリューションを展開していく企業として生まれ変わったのである。新たなスタートにあたり、JBESが目指すビジネスとは。
「これまでJBグループでは、6社が情報ソリューションを展開してきました。JBCCがエンタープライズやミッドレンジのお客さま、NSISSが大手製造業を中心としたエンタープライズのお客さまと、それぞれの企業が異なる層のお客さまにソリューションを提供してきたことになります。エンタープライズとミッドレンジのお客さまは、求める要求レベルや意志決定のシステムが異なるため、1つの仕組みで展開することは困難です。今回の事業再編によって、"エンタープライズのお客さま向けの仕組み"と"ミッドレンジのお客さま向けの仕組み"という2つの領域に対して、企業ごとに対応できるようになりました。これにより、お客さまに適した仕組みでビジネスを提供することができます」と語るのは、JBESの社長に就任した宮村忠良だ。
宮村は、日本IBMで35年以上勤め上げた人物。その中で、金融系システムのエンジニアも経験しており、システムはもちろん、エンタープライズ企業についても熟知している。JBグループには2009年より参画し、同年4月よりJBESの代表取締役社長を務めている。
一般にエンタープライズの企業は、高度な機能・品質・安定稼動を求める傾向が強い。そのため、SIが必須でシステムも入念に作り込んでいく。
一方、ミッドレンジの企業は、より早く、より手軽に利用できるソリューションを求める傾向がある。既存のパッケージ製品やサービスを利用しながら、業務効率の向上を実現していくのは、このレンジの企業が多い。それぞれの顧客に対して適切なソリューションを展開するため、JBグループは事業再編している。
今回の事業再編でJBCCはミッドレンジ、JBESはエンタープライズを主軸に展開する企業として新たなスタートを切ったのである。
「JBESは"サービス"を大きな軸にしたいと考えています。お客さまに対して、今まで以上に幅広いサービスメニューを展開することができ、これまでカバーしきれていなかったお客さまに対しても、経営に役立つご提案が可能になるでしょう。何より、これまで以上にJBグループの総力を結集して、お客さまの課題解決にご協力できるようになるため、その効果に期待しています」と、宮村は語る。
現在、アメリカのサブプライムローン問題に端を発する「未曾有の不況」が世界経済を襲っている。しかし、いつまでも不景気が続くことはない。いつかは底を打ち、景気は上向く。現在冷え込んでいる需要が一気に拡大するタイミングを逃さないためには、先を見越した展開が必要となる。
「お客さまに話を聞くと、"コスト削減"、"収益をどう伸ばすか"、"業務プロセスの改革"の順で、プライオリティをつけているようです。"経費を削り、収益を伸ばす"ことが重要視されています。また、景気が回復する前に、改革へ向けて徹底的に準備した企業が"勝ち組"になると思います。JBグループのお客さまには、当グループの価値をご理解いただき、ぜひ"勝ち組"になっていただきたいと考えています」。
実際、昨年後半から年初にかけて、減産を進めてきた企業がギアを切り替え始めている。景気が回復した際にすぐ対応できるよう、準備を始めているのだという。
経済危機により、市場全体がダウントレンドとなっているが、これまでと同じやり方をしていても、縮小していくほかない。「対象」を変えるか「やり方」を変えるしかないだろう。その際、JBESの「サービス」や「ソリューション」が顧客企業を支援することは間違いない。
宮村にJBESの抱負を聞くと「これまで仕事をしてきた中で学んだことは、まず"お客さまありき"ということ。お客さまに一番貢献するご提案をしていくことが大事です。その次に"チームワーク"でしょうか。企業が大きくなると部門の利益を優先しがちですが、それは社内事情を優先することになり、お客さまに貢献できなくなります。この2点をJBESでは定着させたいですね」。
企業規模が大きくなればなるほど、共通の目標に向かって邁進するという意思が伝わりにくくなる。組織を階層化すれば、マネージャーも必要となる。管理の仕組みだけではない。社員の「マインド」も重要だ。それぞれの「マインド」が別の方向を向いていては、チームワークも悪くなり、その結果として顧客満足度が低下する。JBESにおいては、社員のマインドの「ブレ」をなくし、社内事情を優先させる「大企業病」とは無用の企業にしたい、というのが宮村の考えだ。JBESは、これまで以上に「顧客視点」を重視する企業となる。
新たな道を切り開くJBESの活動がスタートする。