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日進月歩で高度化・多様化する企業情報システムの基盤構築から運用、保守までを提供するのが、テクニカル・プロフェッショナル集団のJBサービス株式会社だ。新社長の藤井は、「サービスの分野は、今後さらなる成長が期待できる」と自信をみなぎらせる。同社が提供するサービスと今後の展望とは。
2007年4月にJBサービス(以下、JBS)が設立された。その背景には、二つの狙いがあった。ひとつは、JBグループで販売した製品のサービスをすべてJBSが担うことで、グループ全体のサービスの充実を図ること。そして、もうひとつの狙いは、JBグループのお客さま以外へのビジネスの拡大だ。
「技術革新が進むにつれて、システムやソフトの機能は上がり価格は下がります。常に変動する状況において、利益を生み出し事業を拡大し続けるには、現在のJBグループのお客さまのみならず、グループ以外のお客さまにも認めていただき、ビジネスを受注することが必要なのです」
そう力強く話す藤井は、今年4月に同社の社長に就任した。藤井は、現在のJBSが得意としている、システムの企画・構築から運用・保守、廃棄までのすべてをケアするLCC(ライフサイクル・ケア・サービス)を作り出した実績を持つ。
藤井は、まだサービスが無償の時代からサービス有償化の実現に尽力してきた。10数年前から、世界規模でのサービス事業コンソーシアムであるAFSMI(国際サービス・マネージメント協会)に出席し、現在でも定期的に、国内大手メーカー責任者らとの情報交換を欠かさないという。
「サービスの適正価格というのは基準が曖昧ですが、期待値よりも高い結果がもたらされれば、お客さまに気持ち良く相応の対価をお支払いいただけます。お客さまの期待値を上回るサービスの中には、高度なスキルやノウハウが必要なものが少なくありません。高い付加価値があり、かつ、他社ではなかなか提供できないようなサービスを提供することが弊社の使命だと考えています」
その代表格のひとつがSMAC(ソリューション・マネジメント&アクセスセンター)である。最新の情報技術を活用したネットワークやサーバーの遠隔監視、セキュリティ運用支援、ヘルプデスクやコールセンターといった各種マネジメントを24時間、365日体制で提供している。
また、全国63拠点に専門の技術員が常駐しているため、お客さまの元にダイレクトに訪問が可能。電話とオンサイトによるサポートで、キメ細かいサービスを実現している。
さらにJBSが今年、重点的に推進しようとしているサービスのひとつが、遠隔操作だ。パソコンの使用において迷惑メールやスパム、ウィルスを撃退する仕組みは必須であり、実際に多くの製品がある。これらの製品は、導入した時点でのウィルスはすべて防御可能だが、新たなウィルスが発生するたびに対応するパターンファイルの更新が必須。更新を怠ると途端にウィルスに感染してしまう。
「大抵のウィルス撃退用の商品は、お客さまが自力でパターンファイルを更新しなければなりませんが、ある程度のスキルやノウハウ、時間が必要になります。そうした煩わしさを一切なくしたサービスが、JBSの『レンタル関所くん』です。導入していただければ、インターネットから入ってくるすべてのアタックをシャットダウンし、パターンファイルの更新も行います。つまり、お客さまはウィルスの攻撃を心配することなく、本来の業務に集中することができるのです」
また、ウィルスチェックを行い、クリーンなメールの送受信ができる迷惑メール防止のための「メールセキュリティサービス」も力を入れているサービスのひとつ。実は「メールセキュリティサービス」は7年前に作ったサービスであり、これに似たサービスを現在、他のベンダーが追随して提供している。
このように、常にサービスの先駆け的な商品を提案してきているが、ビジネスのヒントを得るのはお客さまからだという。
「お客さまが困っていることをサービスとして提供しているだけなんです。お客さまはいろいろな情報を発信しています。それをクレームとして受け取るのではなく、お客さまの声に耳を傾け、何に困っているのかを聞き取るんです」
JBSには現在、システムの運用や管理、監視を行う「マネジメントサービス」、保守業務の「メンテナンスアグリメント」、IBMとの協業で行う「サービススイート」の3つの柱がある。
JBSはこれらの事業の拡大に加えて、将来的には柱の数を増やすことを視野に入れている。
「技術革新によって、将来的に3本柱のうちの1本が折れてしまう可能性が少なくありません。そのためにも、クラウド・コンピューティングやSOA、仮想化といった新たな技術や発想を取り入れた新しいサービスメニューを作って、新たな柱を生み出すことが当面の課題です」
JBSの今年のスローガンは、「改革と品質で信頼を」この言葉の裏には、営業担当者が安心して売ることができ、お客さまに安心をもたらすサービスを提供していくという企業姿勢がある。
JBSは、JBグループ各社のお客さまへのサービスの提供はもちろん、新たな市場やサービスを拡大し、業界ナンバーワンのサービスカンパニーを目指していく。