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2009年7月、株式会社リード・レックスがJBグループの一員となった。「DATA BOX」などのパッケージソフトでユーザーから高い支持を得た同社は、生産管理ソリューション「R-PiCS」が500社を超える製造業に導入され、海外市場も視野に入れた活動を行っている。梶山桂社長に、JBグループの一員となったリード・レックスの目指す方向性について聞いた。
「『国内のみならず海外でも存在感のあるパッケージソフトメーカーになりたい』、この目標を達成するために、JBグループの一員となりました」
リード・レックスの梶山桂社長は、JBグループの一員となることを選択した理由をこう説明する。
「当社単独でも海外に拠点を置き、営業活動を行ってきました。その結果痛感したのは、海外展開が成功するか否かは、その拠点のヘッドとなる人材にかかっているということです。良い人材を置いた拠点は成功しますし、良い人材を確保できなかった拠点はうまくいきません。海外の拠点によい人材を置きながら、日本でもビジネスを拡大していくためには、リード・レックス単体で活動するには限界があると感じていました。そこで一緒にビジネスができるパートナーを探していた時に出合ったのがJBグループだったのです」
リード・レックスは1974 年創業。大型機向けデータベース開発を事業としていたが、1980 年代に入りパソコンが登場すると、パソコン用パッケージソフトウェアの開発に着手。データベース「DATA BOX」を始め、数々のヒット商品を生んだ。
「1980 年代は良かったのですが、1990 年代に入りパソコンのプラットフォームがDOSからWindowsに変わると市場は一変しました。マイクロソフトのExcelが普及すると、当社の製品も太刀打ちが難しくなってしまったのです」
ワープロやデータベースといった汎用的なソフトウェアではなく、日本のお客さまの声を反映したアプリケーションに活路を求める。
「残念ながら、すでに販売・財務会計・給与といった業務アプリケーションの主要分野は、プレイヤーが存在していました。そこで当時はほかにプレイヤーがいなかった生産管理アプリケーションを開発することにしました」
同社の生産管理ソフトウェア「R-PiCS」は1994 年に販売が開始され、現在までに500 社の中堅製造業が利用している。しかし、簡単に製品が誕生したわけではない。
「1992年、あるお客さま向けにスクラッチで開発を始めました。受注額は2,000万円でしたが、結局完成までにかかったのは2 億円。この製品をベースに、現在までに3回、全面的な作り直しを行っています。でも、これが無駄だったとは思っていません。製品開発を続けていく中で、生産管理を開発するノウハウとスキルを持ったSEが育ちましたから」
JBグループの中にも多くの製造業のお客さまがいるが、リード・レックスのお客さまとはほとんど一致しない。そこでグループ入りをきっかけに、JBグループの製造業のお客さまにも「R-PiCS」の良さを紹介している。
「一般的に売り上げ100億円以上の製造業のお客さまは、なんらかの生産管理ソリューションを持っていらっしゃいます。とはいってもExcelを使っているというお客さまや、『在庫管理だけやっている』、『販売管理だけやっている』といった具合に、部分的にソフトを利用されているケースも多いようです。経済環境の厳しい時期だからこそ、戦略・戦術を見直し、それを生かすことができるソリューションを使っていただきたいと思います」
海外展開についても、JBグループに入ったことで、さらに具体的な展開を検討しはじめている。
「今後、生産管理ソリューションを海外展開していくために絶対に欠かせないのは中国市場を押さえることです。当社が上海に持っていた拠点とJBグループの大連の拠点を手はじめに、あと2カ所程度拠点を置けば、広い中国でも本格的にビジネスを進めて行けるという手応えを感じています」
「中国でR-PiCSを販売するバックボーンとして、JBグループの捷報(大連)信息技術有限公司(JBCN)があり、SMAC大連(SMAC:Solution Management and Access Center)を通じてお客さまをバックアップする体制が整っています。ビジネスを展開するための素地がほぼ整っている状況で、思いのほか早くビジネスが立ち上がるのではないかと感じています」
JBグループの事業会社各社と早いタイミングで協業が進んでいるのは、お互いにシナジーを出せる資産を持っていたからにほかならない。リード・レックスがJBグループ入りしたことで生まれる効果により、今後ますます国内外のお客さまにご満足いただけるソリューションの提供が可能となった。