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JBグループでは大連に続き、上海にも事業会社を開設した。躍進著しい中国市場でのビジネス強化を進める日系企業のIT活用を具体的かつ広範に支援することをねらいとしている。「中国はこれからは"世界最大規模の消費地"となります。新たに中国に進出する日本企業もますます増えるでしょう」と語るJBCNの小祝薫総経理に同社のサービスと今後の展望について聞いた。
「JBCN大連を設立したのは2008年です。IT活用を支援する会社としては、決して早いタイミングでの進出ではありません。むしろ、後発といっていいかと思います。しかし、JBグループは、1998年に中国大連の企業と合弁会社を設立し、ソフトウェア開発事業を行ってきたという経験もありますので、後発ながらもそのノウハウをベースにお客さまの数も売り上げも着実に伸びてきています。今までの中国での経験と早期に進出した他社の例も踏まえて、より具体的にお客さまに有用なサービスを提供させていただけていると思います」
こう語るのはJBCNの大連、上海の総経理である小祝薫氏。
「後から進出しただけに、先発の同業社の皆さんがどんな点に苦労されているのかを目の当たりにしましたし、中国に進出した日本のお客さまがどんなサービスを必要としているのかを理解することもできました。中国に進出している日系企業のIT活用を全方位でサポートしていきたいと思います」
中国に進出した企業の多くが、ITを運用していく上で、さまざまな悩みを抱えている。
日系企業の多くがIT要員を同行していない。日本でも人材不足なだけに、中国に人を連れて行く余裕もなくコスト面も考慮しなくてはならないからだ。日本のIT企業が多数進出しているものの、システム開発を行う企業がほとんどで、アプリケーションに関する知識はあっても、ネットワークやハードウェア、運用についてのサポートは行っていない。特にIBM社のSystem i に関する知識をもった企業は多くない。もちろん、IBMの中国法人はあるが、日本語を理解するスタッフも少なく、日本企業をサポートするのは難しいというのが実情だ。
「日系企業の皆さんのIT利用に関する様々な隙間を埋め、最適なITサービスを提供するのが我々JBCNの仕事になります」
JBCNではIT要員を持たない日本企業のIT運用をサポートし、System iに関する相談も受けている。システム開発コストに関しても低価格を望む企業が多いことを考慮して、現地企業と協力関係を築き、最適なコストでサービスを提供できる体制を整えている。また、日本にある遠隔運用監視を行うSMAC(Solution Management and AccessCenter)と同様のセンターを現地パートナーと共に大連に開設し、中国全土の日系企業に日本語での運用監視を行っていく。
「日本語で他社にはないサポートができるといっても、競争力ある価格でサービスを提供できなければ中国ではやっていけません。そのためには、日本から人材を連れて行くよりも、中国に協力企業を作り、低コストでサービスを提供できる体制を整えることが必須になります。大連では大連百易軟件有限公司と協力関係を結び、120人のエンジニアがバックアップしてくれる体制ができました。上海についても、以前からJBグループと協力関係にあった
迪恒星(南京)信息系有限公司上分公司(LDNS)が100人体制で協力してくれます」
上海拠点の早期立ち上げにあたり、昨年JBグループに加わったリード・レックスの上海拠点を強化、拡充する形でJBCN上海をオープンした。もちろん、中国の日系企業にすでに中国でもシステム稼動の実績を持つ、リード・レックスのアプリケーションを販売しその運用についても推進していく。
小祝総経理は、「中国語は流暢でなくてもビジネスはできます! 私自身、長文になると聞き取るのも大変です。話すのはさらに難しい。でも信頼できるパートナー企業と共に活動すれば、ビジネス上での言葉については大丈夫」だと話す。
小祝総経理が中国語スキルを語ったのには理由がある。中国に進出する企業のプロフィールがこれから大きく変わると見ているからだ。
「これまで中国に進出する企業といえば製造業が、製造拠点として中国を活用するというのが一般的でした。今後、この状況は変化し、小売業や金融業などこれまで進出していなかった業種の進出が増えてくるでしょう。世界の生産工場としての中国ではなく、巨大消費地としての中国に注目が集まっているからです。日本人とは感覚が全く異なる中国でビジネスをするのは、覚悟も必要ですが、マーケットとして魅力ある場所であることは間違いありません。これまで中国に進出していなかった企業でも、中国市場に向けて何らかの進出策を考える時期に来ているのではないでしょうか」
JBCNではこうした中国に進出する日系企業を全方位でサポートする体制を整える。拠点についても大連、上海に続き、華南地区への進出もすでに検討している。「中国進出を検討中の会社があれば、ぜひ、お声がけください。JBCNがお手伝いできることがきっとあるはずです」
JBCNの中国市場への進撃は、これから本番となる。