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JBアドバンスト・テクノロジー株式会社は、JBグループ内の製品開発製造の事業領域で、ソフトウェア、プリンティング、エコロジー、セキュリティ関連分野のソリューションを開発・提供している。ハードウェアとソフトウェアの技術力を融合させ、JBグループ独自の新ビジネス・製品の開発・製造を行う同社の目指す方向性を、この4月より新社長に就任した赤坂喜好社長に聞いた。
「2年前、ハードウェア事業を展開してきたアプティに、JBCCのソフトウェア部門、クラウドなどを手がける先進技術部門を統合し、社名もアプティからJBアドバンスト・テクノロジーに変更しました。事業統合の成果が色々と出てきています」-JBアドバンスト・テクノロジーの社長である赤坂喜好は笑顔でこう話す。
従来の主力製品であるプリンターと関連製品、意志決定支援ソリューションに加え、ハード、ソフト、クラウド型サービスが一体となった新しいタイプの製品が加わり、お客さまのご要望に応えている。
「プリンター関連製品についても、従来は実現できなかったインテリジェント機能を搭載し、提供できるようになりました」
インテリジェント機能、さらにエコな使い方ができるプリンティングソリューションの具体例が5月に発表した「CustomerVision P!t Print」。プリンターにICカードリーダーを設置することで、ICカードによって印刷を制御し、情報漏洩の防止機能を付加する。さらに最大75%のインクトナーセーブも可能で、エコな印刷を実現する。
「私達はJBCCやJBESなど、グループ各社との連携により、お客さまが製品・サービスをどのように利用しているのか、どんな悩みを持っているのかを聞く機会がたくさんあります。そこで、そうした声に応える製品を作る。プリンターについても、もっとインテリジェンス機能を備えた製品を開発することができるのではないか。現在も開発を進めています」
お客さまの声を聞いて誕生した製品の代表といえるのが、ある大手製造業の営業部門に納入した3000台のオプティマイズPC。その企業の営業マンは自動車での移動が多く、車内にパソコンを置いて車を離れる際には、盗難などのリスクがある。そこで、パソコンの内部に一切データを残さず、会社のネットワークに接続すれば通常社内で使っている機能を備えたパソコンが必要だった。
「この難しい要望に応えるため、基本のパソコンをベースにOS、アプリケーション層をカスタマイズしました。ハード、ソフト、さらにクラウドのノウハウを結集し、使い方も含めたカスタマイズによって、従来のパソコンに特定機能を付加していたアドオンに比べ、より踏み込んだ新しい価値をお客さまに提供することができたのではないかと考えています」
オプティマイズPCだけでなく、JBATでは「会社の外でも安全に使えるパソコン」として、自宅のパソコンに接続すると、安全に会社のパソコン環境を再現するUSBメモリ型ソリューション「CustomerVisionどこでも仮想PCコネクト」という製品も提供している。この製品もOS部分をカスタマイズし、自宅のパソコンを利用しても情報漏洩することのない、安全な利用環境を実現している。
「自宅のパソコンを仕事に利用することは問題が多いとされていましたが、今後在宅勤務が増加することを考えると、自宅のパソコンを安全に利用できる環境を作る方が現実的です。このソリューションは発表後、予想以上の引き合いがあり、ビジネスとして手応えを感じています。また、通常のパソコン環境だけでなく、IBM 5250環境をクラウド経由で実現するソリューションも提供しています。今後もお客さまとコンピューターの接点であるUIにこだわり、製品開発を進めていきたいと考えています」
こうした新しい展開に加え、クラウド型サービスでのソリューション提供を増やし、新たなお客さまへのビジネスも積極的に行っていく計画だ。
「『クラウドとは何ですか?』と訊ねられることがよくありますが、そういう時には『タクシーの利用のようなものです』と応えています。必要な時だけ利用するクラウド型サービスにより、これまでターゲットとなっていなかったお客さまにも私達のサービスを利用していただけるチャンスが生まれたと思っています」
ハード、ソフト、クラウドが一体となったソリューションを開発するため、今年度から3つの部門(ハード、ソフト、先進技術研究所)が1フロアに同居するスタイルとなった。毎日、お互いの顔を見ながら仕事をする環境を作り、より密接に開発を進めるためだ。
「これまでのように形が見えるものだけでなく利用技術、お客さまに合わせたカスタマイズを含め、ヒューマンインターフェイスを実現した製品を提供していきたいですね」
ハード、ソフト、クラウドが揃ったことで実現する新しいソリューション(オプティマイズ、ユーザーコンフィギュレーションなど)の提供に向け、JBATの歩みはさらに加速していくことになりそうだ。