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2006年にホールディングス体制に移行し、現在3つの事業分野で15の事 業会社により、ソリューションを提供しているJBグループ。「ソリューションの提供形態がこれまでとは異なるクラウドが登場したことで、お客さまにITソリューションを"サービスする"体制へと、当グループも変革を行っていかなければなりません」と山田隆司社長は語る。2011年のJBグループが目指す方向性について聞いた。
リーマンショック以降、企業各社のビジネス環境は激変し、IT 投資を見直す企業も増えた。そのような中で、従来のようなIT 機器やソフトを購入して利用するのではなく、インターネットを介して必要なサービスを必要なだけ利用するクラウドが登場した。
このようなI T 活用の変革期にJBCCホールディングスの社長に就任した山田隆司は、「クラウドの登場により、JBグループのビジネスにおいても、ソリューションの提供形態は大きく変わって来ています。これまでも進めてきていたことですが、『ハードやソフトを売る会社』から、『ソリューションを提供する会社』に変わっていかなければなりません」とJBグループの体制を変えていく必要があると強調する。
その一方で、「変わらない部分もあります」という。「提供形態がクラウドに変わったとしても、お客さまにサービスを提供させて頂くという基本は何ら変わりありません。むしろ、お客さまが必要とされるサービスを届けるという点ではますますお客さまの立場に立ってのITソリューションをお届けできる体制になってきています」
「例えば従来から提供してきたIBM System iシリーズ(旧AS/400)向けERPに加え、オープン系ERPのラインアップを強化しました。グループ企業であるリード・レックスが開発した製造業向けERP「R-PiCS」に、JBCCのERP「Enterprise Vision 」の統合を進めていますが、これはSOA(※)連携で実現します。巨大なERPとするのではなく、BPMの手法を使って開発し、プロセスとサービスを分離することで、データ分析ツールとの連携などが行え、様々な角度から経営強化が行えるツールとします」
「またJBグループ内の開発基盤もSOA の考え方で統一しました。現在、SIを行っている6社の事業会社が、それぞれのソフトを部品化し、お客さまがソリューションを導入する際の期間の短縮、コストの抑制をすすめていきます。JBグループとしての新製品が登場するのは数年後になりそうですが、新しいサービスが提供できる土台が出来上がってきました」
「医療分野も着実に実績がでてきています。この分野は実績や経験が重要視されます。当初は思うような提案活動がなかなか出来ませんでしたがコンソーシアムを作り、JBCCが個々のソリューションの連携を具現化することで、これまでコスト等の課題により電子カルテなどを導入できなかった中小規模の病院でも導入が増えてきています」
大手IT ベンダーが提供する病院向けソリューションは、1社で全てを提供する形態となるため割高になる。それに対し、JBCCはコンソーシアムに参画している得意分野を持つベンダーの製品を組み合わせ、病院のニーズにあったシステムを構築している。その結果、中小規模の病院でも導入できる価格帯を実現し、着実に導入例を増やしている。
「医療のお客さまが増えてきたのは、時間をかけて推進しているからだと思います。2014年に50周年を迎えるJBグループだからこそできる、継続によって培った強みにも目を向けて頂ければと思います」
継続が培った例としては、JBESがJBATと連携し大手自動車会社に導入したオプティマイズドPCもそのひとつだろう。お客さまのオリジナルな要望にあわせてパソコンをシンクライアントとして利用できるようにした。
「オプティマイズドPC の例は、システム開発力に加え、ハードウェア開発のスキル、経験がなければ実現できなかった事例です。ハードまでを含めた開発ができるのはJBグループならではの特徴です。ハード、ソフト、システム開発のノウハウ全てを結集し、お客さまの要望を積極的に実現していきます」
「創業時からの開発ノウハウを活かしながら、クラウドでも、従来通りのハードウェアやソフトウェアの納入であっても、お客さまのニーズにお応えして最適なITソリューションをワンストップでお届けするのが我々の使命だと思っています。今後は日本だけでなく、中国、アジア圏にもサポート&サービスを展開し、お客さまのお役に立ちたいと思っています。2011年からの3年間は、2014年の創業50周年に向けての助走、基礎固めの年としていきたいですね。もちろん、時代の変化に対応し、成長するべく変革も行っていきます」
JBグループは、新たな方向に向けて歩み始めている。
※SOAとはService Oriented Architectureの略。ソフトウェアを部品化することでERPの一部分だけを取り出してサービス化するなど、巨大なERPから必要な一部分を切り出してサービスとして利用することを可能とする。