PHPのシェア拡大にともない、i5の重要性がますます高まる昨今。その後方支援として、2006年5月に日本IBMのパートナー5社が「OpenSource協議会-System i5」を設立。そこで今回は、協議会の会長であり、PHP技術者の育成とPHPソリューションの啓蒙活動を推進するJBCC奥村捨吉氏からのメッセージをご紹介します。
意外と知られていないSystem i5の可能性
経営者の方々の多くは、「System i5は基幹業務に利用するためのコンピュータ」であり、「オープン系を活用した処理(いわゆるWeb2.0といわれているようなWebアプリケーションコンピュータ)は別のパソコンサーバーで利用するもの」と、分けて考えているようです。しかし実際にi5は、それ1台で、基幹業務だけでなく、オープン系を動かすこともできます。
といっても、すでに動いている基幹業務システムをオープンソースに置き換えるのではありません。i5には1台のマシンでi5/OSと異なるOSを同時に利用できる機能が設けられているのです(高価なLPERではない方法)。1台のマシンを管理しているのに、あたかも異なるサーバーを2台動かしているような全く違うシステムを動かすことができる機能を持っています。これを利用すれば、1台のi5で基幹業務システムと、Web2.0といわれるアプリケーション群を動かすことが可能になります。運用管理といった部分も最小限の人数でこなしていくことができるようになります。i5というマシンはそういう可能性を持っているにもかかわらず、それがまだまだ認知されていません。そこでi5でもWeb2.0の世界を実現できることを実証するために、2006年5月、「OpenSource協議会System i5」が発足しました。
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OpenSource協議会-System i5 http://i5php.jp/ |
OpenSource協議会はi5に特化したPHP活用事例の場
協議会の発足メンバーはJBCCに加え、日本オフィス・システム、トッパンエムアンドアイ、福島情報サービス、ゼンド・ジャパンの5社。オープンソースは1社で全てのことをやってしまうのではなく、共有可能な情報は共有し、みんなで活用していくものです。その精神に則って、JBCC1社だけではなく志を同じくする企業とタッグを組んで、事例の発掘、ノウハウの共有などを行っていくことを狙いとしています。
PHPに関するコミュニティはたくさんあります。それを考えると、何も新たに協議会を作る必要はないのでは?という意見もあるでしょう。しかし、i5に特化したPHPの活用事例を作っているコミュニティは存在しません。あくまでもi5におけるPHPの活用ということをテーマに活動していくことで、i5ユーザーの皆様にはプラスになるノウハウが蓄積できると考えております。
また、メンバーの中に日本IBMの名前がないことを不思議に思われる方もいるかもしれません。これは、この協議会がJBCCをはじめとしたお客さまに近い立場にあるものから出てきたものだからです。メーカーである日本IBMには、バックエンドから協議会をサポートしていただいております。
Javaに比べて気軽に扱えるのがPHPの魅力
この協議会で特に注力して推進していこうと考えているのがPHPです。同じオープンソースの言語ではJavaもありますが、PHPはJavaに比べて気軽に利用できます。技術系の学生はもちろん、インターネットやパソコンが好きという方で、PHPに触れたことのある方は多いのではないでしょうか。そういう方に、i5上でPHPを使ってもらえればと思います。
協議会が発展していくことで、JBCCにとってもビジネス的にプラスになってくる部分が大きいのではないかと思います。オープンソースの問題点としてよく耳にするのが、「インターネット上からダウンロードして利用することもできるものの、個人の趣味であればともかく、企業が仕事として利用していく場合には必要なものを全てダウンロードするのは大変だ」という声です。そこでJBCCではグループ会社であるイグアスから、企業向けの新たなWebシステム環境を構築する、企業ユースに適したプロ仕様のPHPのサービスセット商品「Zend PHP日本語版for System i5パッケージ」を用意しました。これで企業の方でも、手軽にPHPを利用していただける環境ができるかと思います。
Web2.0というキーワードに強い興味を抱かれているものの、実際にどう社内で活用していけばいいのか悩まれている経営者の方も多いでしょう。そういう場合は、是非、一度JBCCにご相談ください。協議会で持っている事例の中で、
「こんなものがあるのですが、いかがでしょう」とご紹介できるものもあると思います。あるいはオープンソースソフトをどのように活用したらよいかといった場合も含め、気軽にJBCCにお声がけいただければと思います。
● Web2.0
1990年代半ば頃から普及・発展してきた従来型のwwwとは違った、新しい発想に基づくWeb関連の技術、またはWebサイト・サービスなどの総称。
● Java
現在、最もポピュラーに使用されているプログラミング言語。ネットワーク環境で利用されることを強く意識したもので、OSやマイクロプロセッサに依存することなく、たいていのプラットフォームで起動する汎用性の高さが特徴。
● ゼンド・ジャパン
世界で最も利用されているWebスクリプト言語「PHP」を、よりパワフルに活用いただくための開発・配布・運用ソリューション「Zendプロダクト」を提供している企業。JBグループのイグアスが、PHPの普及活動のために提携。