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JBグループは、10月8日付けで「クラウド・インテグレーションセンター(CLIC=クリック)」を開設した。コンピューターメーカー各社がクラウドコンピューティングの検証センターを新設するケースが最近増えているが、中堅・中小企業のお客さまにサービスやソリューションを提供しているソリューションプロバイダーが検証センターを開設するケースはまだほとんどない。JBグループが他社に先駆け、検証センターを開設した狙いとお客さまへのメリットを紹介する。
新たなグループマーケティングの取り組み

「クラウドコンピューティングというキーワードは、大きな注目を集めています。我々はその概念をお話するだけでなく、実際に稼働しているクラウド環境を見て、体験してもらってクラウドコンピューティングとはどんなものか、実感して頂きたいのです」―JBCCホールディングス専務執行役員としてCLICを統括する山田隆司は、設立の狙いをこう説明する。
CL ICは、これまで、「Solut ionCompetency Center(SLCC)」の名称でお客さまと共同でソリューションの評価・検証を行っていた施設を機能拡張。従来型のソリューションだけでなく、クラウド環境の評価・検証を行うことができる施設として10月8日にスタートを切った。
クラウドコンピューティングとは、これまでのようにハードウェア、ソフトウェアをお客さまが購入してシステムを利用するのではなく、ネットワークを介したサービスとして必要なものを、必要な時間だけ利用するもの。ネットワーク上にある雲(クラウド)を通して利用するコンピューティングということで、「クラウドコンピューティング」と呼ばれている。ハードやソフトを買い取って利用する場合に比べて、コストも抑えることができ、さらに運用管理などのコストも抑えることが可能になることから、今後はクラウドコンピューティングを利用する企業が増加すると見られている。

「クラウドコンピューティングの普及は時代の流れによるものであり、お客さまからも『是非、クラウドコンピューティングに取り組んでみたい』という声を頂いております。そこで、我々もJBグループ一丸となってクラウドコンピューティングに取り組み、お客さまとの新たな関わり方、新たな対応を創っていきたいと考えたのです」
CLIC設立は、10月1日付けで発足したJBグループ全体のマーケティング戦略を決定する「グループマーケティング」の下に位置付けられ、山田はグループマーケティングの統括責任者に就任した。
「これまでは事業会社が個々にマーケティング戦略を策定し推進することも多かったのですが、JBグループの総意としてのマーケティング戦略を立案、推進する必要があります。そこで発足したのが「グループマーケティング」です。クラウドのように今後拡大するソリューションについてもどう取り組んでいくのか、グループの事業会社が個別に考えるのではなく、グループ全体で取り組むことにより、お客さまにさらにご満足いただける提案が行えます」
CLICでお客さまの疑問を自ら検証します!
CLICで現在提供を予定しているのは、次の4つ。
お客さま自身がクラウド環境を保有するプライベート・クラウドに対しては、IBM CloudBurst 、VMwarevSphere 4などを活用し、サーバーの仮想化や運用の自動化などの具体的な構築支援メニューを用意する。
それ以前に、「クラウドをどう活用すればよいのかわからない」といった声に対しては、既存システムとクラウド環境との連携、移行をどう実施するのか、外部サービスへのSOA連携システムの構築をどう実現するのか、またパブリック・クラウドと呼ばれる外部の事業者が提供するクラウドサービスとアプリケーションをどう活用していくのかといったコンサルテーションとインプリメンテーションを実施する。
実際にクラウドを構築するお客さまに対しては、情報配信サービス、周知徹底支援サービス、どこでも仮想・認証サービス 、安否確認支援サービス、情報分析支援サービス、印刷支援サービス、プチワークフローサービスといった推奨サービスも用意している。パブリック・クラウドで提供されているサービスをどう有効活用していくのかといった相談にも応じていく。
また、JBグループならではのサービスとして、IBM i をお使いのお客さま向けにJBグループ自身が提供する「iクラウド」を提供することも予定している。
「IBM i をベースとしたクラウドは我々自身が提供します。しかし、オープン系のパブリック・クラウドとしては、MS Azure、Google Apps、Salesforce.com、Amazon EC2など外部サービスの活用を予定しており、安価なサービスを提供していきます。価格よりもセキュリティを重視するお客さまに対しては、通信会社が提供するVPNとセットにしたサービスを提供することも計画しています。当初はクラウドとはどういうものなのかわからない、概念を勉強したいといったニーズもあるでしょう。クラウドを紹介するセミナーや、CLICの見学を通じてクラウドを実感してもらう機会も提供していきます」
JBグループはオフィスショウケース化を推進し、各種のソリューションはまずは自社内で実施、検証してご提案しており、CLICについてもお客さまに先駆けて、クラウドコンピューティングを構築する際にどういったメリットが生まれ、導入や運用にどんな問題が起こるのかJBグループ自身がいち早く実証することも行っている。
「実際に利用していくことで、机上ではわからなかったメリットや問題点が見えてくると考えています。それを自ら検証し、わかりやすく、的確に伝えていくのがJBグループの伝統でもあります。お客さまも、クラウドコンピューティングに関する疑問があれば、どんなことでもかまいません。CLICに来ていただいて、率直な声をお寄せください。我々はできる限り、それに応えていきたいと考えています」
JBグループでは、CLICをお客さまとの間をつなぐ新たな架け橋と位置づけ、積極的に推進していく。
