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「ウェイ」とは、その企業独自の強みや企業内共通の価値観を背景にした行動指針の総称を表すもので、通常「経営理念」や「社是・社訓」、「行動指針」、「信条」「ミッション」などの形式で構成、明文化され、人・モノ・カネ・情報に続く第5の経営資源と言われています。人材の多様化や業務の専門化が進み、以前は上司と部下が対面で伝承していた独自の企業文化や仕事に対する基本的な考え方も伝えづらくなっているのではないでしょうか。そうしたなか、日本企業本来の強みである組織への帰属意識を取り戻し、組織の求心力を高める取り組みとして、ウェイ・マネジメントが注目されています。
前者が「多様性」、後者が「受容」を意味し、主に人材マネジメントの領域で、性別や国籍、勤続年数や雇用形態、また個人の価値観やライフスタイルの個人の「多様性」を尊重し、認め合うことで、企業としてより高いパフォーマンスや競争力の源泉に活かそうとする考え方です。日本でも少子高齢化や団塊世代の退職による労働人口の減少、グローバル化の進展を背景に、女性や外国人、非正社員などさまざまなワークスタイルの社員が増えています。企業内のすべての人が能力を最大限発揮するためにも、自社のウェイの見直しが不可欠ではないでしょうか。
アメリカ合衆国の心理学者アブラハム・マズロー教授が主張した、人間の欲求を5段階で理論化したもので「マズローの欲求のピラミッド」とも呼ばれます。(1)食欲などの本能的欲求である「生理的欲求」、(2)経済的安定や良好な健康状態などを求める「安全的欲求」、(3)他者との関わりや地域的・社会的な所属を求める「社会的欲求」、(4)集団や自己から尊重されることを求める「自尊的欲求」、(5)自己の能力や可能性を発揮し実現したいと望む「自己実現欲求」の5段階で、低次の欲求が充足されるとより高次のものに移行すると考えられています。
半数以上の企業で、自社のウェイ(経営理念)の共有が不十分/できていないと回答、またウェイの共有自体を意識していない企業も4割とウェイ・マネジメントの取り組みの難しさがわかる結果となりました。以前は言わずもがなで社内で共有されていた暗黙知や形式知の伝承について積極的な取り組みが必要です。
先行きが不透明な事業環境において、ウェイの整備・共有はビジネス成功への道標となります。経営理念をはじめとして、わかりやすく明文化されていることがウェイ・マネジメントの第一歩ですが、特に事業年数や従業員数の少ない企業では、明文化されたものがないという回答も少なくありませんでした。
以前は、上司から部下へと実務(OJT)を通して「自社の企業文化や業務上大切なこと」が伝えられてきましたが、現在は新卒/中途や就労形態の違いなど職場の多様化でコミュニケーションの密度も薄まりつつあります。ウェイ・マネジメントに明確なゴールはないため、トップダウンの一方向だけではなくボトムアップ施策など長期的・継続的な取り組みが不可欠です。
※データは、編集部によるインターネット調査をもとに作成しています(調査機関:株式会社マクロミル)