jbccholdings + deleteC

JBCCホールディングスは、
「みんなの力で、がんを治せる病気にする」
deleteCプロジェクトを応援しています

special contents

日々新たに挑戦

deleteC 代表理事
小国 士朗

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JBCCホールディングス
東上 征司

JBCCホールディングスは、「みんなの力で、がんを治せる病気にする」deleteC
プロジェクトの趣旨に
賛同し、活動に参加しています。
deleteCは、Cancer(がん)の頭文字である「C」の
文字を消す(delete)ことで、
がんを治せる病気に
したいという想いを表現しており、2022年9月3日から
開始する
「#deleteC大作戦」では、
JBCCホールディングスの社名ロゴや、協賛企業の
対象
商品・対象ブランドの「C」を消した画像や動画をSNSに投稿することで、1投稿あたり
100円が
協賛企業からdeleteCを通じて、がん治療研究のために寄付されます。

この活動を前に、deleteC代表理事の小国士朗さん
(以下、敬称略)と
JBCCホールディングス社長の東上征司が対談しました。


うちの会社 Cが2つもある、やろう!

東上:お会いできるのをとても楽しみにしていました。deleteCを知ったのは去年の11月のサイボウズさんのイベントです。 そこで小国さんがお話されているのを聞いて、「deleteCやろう」って、その場で決めました。

小国:めっちゃ早いですね。動きが(笑)

東上:これまで、会社として当たり前のようにCSR、今はSDGsの視点で活動をしてきました。 私はこの会社に入って11年目なんですけど、入った頃のCSR活動では中国の砂漠の緑化活動をしていたんですね。 中国に現地法人があり、日本からもメンバーが参加して、現地のメンバーと一緒に数十名が植林をする。一度参加すると来年もやりたいと言ってくれる社員は多いんですけれども、そこから広がらないんですよ。 みんながもっと気軽に、やれることはないかなと思っていました。

でも、そのアイデアがなかった。我々のビジネス活動そのものにもっと近い形にしたらどうだろうと、お客様への提案書でSDGsへの貢献に触れたりするんだけど、“楽しさ”はないんですね。 そんなときにdeleteCと出会って「これ面白い、ぜひやろう!」となったわけです。

小国:ソーシャルアクションってみんなやりたいし、むしろ最近は企業としてもやらなきゃいけないという中で、やっぱり腰が重くなるというか、ちゃんとやらないといけない、知識を蓄えてから、となって2年も3年も時間がかかってしまう。 それよりもっとカジュアルにやれることの方が大事だと思っています。

東上:本当にそうだよね。

小国:大きな社会課題を前にしたとき、多くの人はその課題は知っているけど、自分にやれることは何かあるのだろうかと思ってしまいがちです。 例えば環境問題だったら「電気を消そう」とか「冷房を28度設定にしよう」はできるけど、それで何か実感が持てるのだろうか。 せっかくアクションをするのであれば、自分が何かの力になっている、貢献できているという実感を持てるかどうかということにはこだわりたいと思っています。 でもそれ以上に、そもそもそのアクションは、みんなが前のめりになって、思わずやってみたいと思うものになっているのだろうか。 アイデアを考えるときにはそこが一番重要だと思っています。

だから、東上さんのカジュアルさは本当に嬉しかったし、感動しました。 ただ、「うち、Cが2つもあるし消そうぜ」みたいな指示が突然来た人たちはかわいそうだな、とも思いましたけど(笑)

みんなが自分らしくアクションする

小国:deleteCで言うと、今日持って来たサントリーさんのC.C.レモンはわかりやすいんですよ。商品もあるし、誰もがスーパーやコンビニに行けば普通に買える。 じゃあ、BtoB企業のJBCCさんはどうされるかなと思っていたら、「Cを消すWebアプリを作っているんです」と言うじゃないですか!すごく面白いなって興奮しました。

東上:ただ協賛するだけ、参加するだけだとつまらない。 IT企業であるJBグループらしい貢献の仕方はないかなって考えて、浮かんだアイデアです。

小国:やっぱり“らしさ”でやることが大切だと思うんです。 サントリーさんやサイボウズさんもそうだし、例えばラグビーの元日本代表キャプテンの廣瀬俊朗さんは、ラグビーで何か自分にもできることがありそうってすぐに動いてくださって、チャリティーマッチが実現しました。

僕にとってみたら、ラグビーの試合で1得点が1万円の寄付になる(*)なんて絶対実現できない、と思ってしまうことだけど、彼にとってみれば自分にできること。 だから、それぞれの“自分にできること”ってすごいですよ。 JBCCさん“らしい”Webアプリのアイデアにはびっくりしました。 他の協賛社さんにもみんなに使って欲しいですね。

*2022年2月5日に開催された「丸の内15丁目+deleteCマッチ」では、両チームの得点×1万円(試合結果は5-48のため総額53万円)がdeleteCを通じてがん治療研究へ寄付されました。

東上:こういうことを始めていったら、いろんな人との接点ができて、また新たなアイデアが出てくるじゃない。 そしたら、自分たちもどんどん成長していけるよね。

小国:僕、日本人の大喜利力ってすごいと思うんです。 例えばdeleteCの「Cを消しましょう」というお題に対して、Cを消すアプリを作ろうと答える会社もあれば、違う答えを出す会社もある。 個人でも、よくそんなの思いつくなってことをやり始めて、みんなが大喜利をしていくわけですよ。 そこで大事なのは“お題”だと思っています。 その“お題”によって、「やっていいんだ」とか「言っていいんだ」っていう空気ができていくと、みんながワクワクしながらアイデアを創発していける。

東上:可能性が無限に広がっていくよね。

みんなの想いで成長していく「Cを消す
アプリ」

JBCCエンジニアの高浜祐二(写真:左)から開発中の「Cを消すアプリ」を説明

高浜:このアプリは、Webブラウザから誰でもアクセスできます。スマホのカメラで写真を撮ると、AIがCを認識して消すんですけど、まだAIのレベルが幼稚なので、もうちょっと育てないといけないです。

小国:いいですね。間違えるところがいい。

高浜:今、AIにCを一生懸命学習させていますが、1~2週間でかなり精度が上がって、すごい賢くなりますよ。

小国:僕みたいな素人のAIのイメージは、“怖い”。 仕事が奪われるとか、見えないところで学習してすごい頭がいいとか、何か“怖い”。 でも、間違えるAIって可愛いですよね。成長していくというのも愛おしいし。

昔、NHKにいたときに野球解説ができるAIを作ったんです。 プロ野球の年間300万球ぐらいのデータを過去10年分ぐらいAIに学習させて。 結局、AIの予測は全然当たらないんですけど、そんなAIを応援したり、選手を応援したり、Twitterはすごく盛り上がった。 予測が当たることより、野球をどう楽しむかの方が大事だと改めて気づかされました。 AIの脅威論が唱えられていたときだったので、AIと共生するってどういうことかを考えたくて企画したんですが、そのときのことを思い出しました。

高浜:TwitterでAIの正解率のフィードバックもしたいですね。 「今日は35点~。全然消せなかった~」とか「もっと勉強するから、Cの画像ください~」とかね。

小国:deleteCの参加企業さんも喜ぶ、アプリを使っているユーザーも、AIも喜ぶ。

東上:いいね。何か楽しくなってきた(笑)

小国:グループ全体で掲げられているテーマですが、この軽やかさとスピード感が
JBCCだよな、みたいな感じですね。

東上そうしたいね。

小国:笑いがあって、ワクワクして、カジュアルで。 東上さんの柔軟性ってすごい。トップの方がこうだといいですね。いや大変か(笑)

組織にも人生にも “遊び” があるといい

小国:経営者として、社員にはもっといろいろやって欲しいと思ってる、社員もやりたいと思ってる、だけど、なぜかその間が埋まらないということはありますか?

東上:明確にあります。だから、グループのキックオフや、それぞれの事業会社のところに行って僕の考えを何度も話すように努めています。 みんなには、はっきり「失敗してもいいじゃない」って言ってますね。 我々はもうこの10年間ずっと事業構造を変えると言い続けてきた。 新たなことに取り組んでるんだから失敗もするよね、構わない、やってみようと。

deleteCは、「うちの会社、こういうことも始めたんだ」と、社員の挑戦を後押しするきっかけになるといいなと思っています。

小国:「やっていいんだ」ってことですね。

東上:そう、やっていい。どんどんチャレンジしたらいい。 従来の形にこだわらず、新たなものをつくってみたら、見え方や価値が変わってきますよね。そういうことにグループで取り組んでいきたいと思っています。

小国:最近、“遊び”という言葉がすごく大切になってきているなと感じています。 “遊び”にはPlayの意味もあるけど、ハンドルの“遊び”のように、余白の意味合いもありますよね。 どうやって組織の中とか、自分の人生の中にそういう“遊び”=余白の部分をつくり出せるか。きゅうきゅうとした環境で、眉間にしわを寄せて、肩に力が入った状態ではいいアイデアは生まれません。 Googleの20%ルールを例にとれば、まさに20%の“遊び”=余白の中からイノベーションが生まれてくるわけですよね。

deleteCが大切にする価値観(バリュー)は5つあるのですが、そのうちの一つは「人生の20%をかけるくらいが、ちょうどいい」というものです。これは自分の人生の20%、つまり1日の20%でもいいし、1週間の20%でもいい。1年の20%でも、働く期間全体の20%でもいい。 とにかくフルコミットしなくてもいいから、自分の人生の20%の時間や労力をdeleteCに持ち寄ってくれたら嬉しいなという考え方です。

だから、deleteCには代表理事の僕を含めて一人も専業の人間はいません。 みんな本業を持っていて、全員兼業の状態で組織運営をしています。 そして、これがむちゃくちゃおもしろいんです。 広報PRのプロ、デザインのプロ、動画制作やイベント企画のプロ、医療や研究の知識を持ったプロ、ファシリテーションのプロや法務や財務のプロ。 その業界の最前線を走る超多忙なプロフェッショナル達が夜な夜な集い、あーでもない、こーでもないと夢中になって対話を重ね、想像もしなかった風景を次々に世の中に生み出していく。 そのエネルギーは凄まじいものがあります。 “人生の20%ルール”によって、社会の中にも、deleteCの中にも、そしてそれぞれの人生の中にもイノベーションが起きているんじゃないかなと思う瞬間が何度もあります。

東上:いろんな経験や考えを持つ人たちが集まって、自由にディスカッションを重ねることで、思いもよらないアイデアや新しい価値が生み出されたりすることがあるよね。

僕は、社員には、楽しく、そしてやりがいを感じて働いて欲しいと思っている。時に仲間を募り、プラスの思考で、新たなことにチャレンジして欲しい。会社全体でそういう風土が根付いていったらいいなと思っています。

そういう意味で、社員が自ら働き方を選択し、チャレンジできる制度や仕組みを整えてきました。複業(*)もその一つです。今でこそ多くの企業で複業が認められていますが、JBグループはだいぶ前から複業を推奨してきました。 外に出れば、自分たちの会社の良さを改めて見直すきっかけにもなる。 一度辞めて、戻ってくる人もいます。 重要なのは、我々自身が、この会社で働きたいと思える会社になるしかないということだと思っています。

*通常「副業」と記載しますが、「正」「副」の区別なく
'複'数の働き方を実現することを 意図し、「複業」と記載しています。

小国:むしろ(複業を)やっていこう、ってことですね。すごいな。

東上:ただ、複業となると人によってはいろんなハードルがあると思うんだよね。 今年の4月から新入社員を除いて全員年俸制に変えたけど、その背景には、時間という概念をなくしたら、もっと自由に複業もできるだろうし、そうなっていけるはずだと思っているんです。 これは僕の考えであって、同じように理解してくれている人もいれば、違う理解をしている人もいるとは思うけどね。 でも、そうしていきたいなと。

小国:それが経営の意思だし、経営からの問いかけですね。それをどう解釈するか、その問いに対してみんな(社員)はどうリアクションするのか、ということですね。

プロフィール

小国 士朗

株式会社小国士朗事務所 代表取締役/プロデューサー。

2003年NHKに入局。ドキュメンタリー番組を制作するかたわら、150万ダウンロードを記録したスマホアプリ「プロフェッショナル 私の流儀」の企画立案や世界150か国に配信された、認知症の人がホールスタッフをつとめる「注文をまちがえる料理店」などをてがける。2018年6月をもってNHKを退局し、現職。

“にわかファン”という言葉を生んだ、ラグビーW杯のスポンサー企業アクティベーション「丸の内15丁目Project.」やみんなの力で、がんを治せる病気にするプロジェクト「deleteC」など、幅広いテーマで活動を展開している。

東上 征司

JBCCホールディングス株式会社/JBCC株式会社 代表取締役社長。

就任以来、経営改革を進め、事業構造を超高速開発、クラウド、セキュリティといった高付加価値事業にシフトする。

グループの方針は“明るく そして 楽しく”。時に大変なことも、前向きにチャレンジして欲しいというメッセージを込める。グループ一体で、お客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現する価値創造型企業を目指している。

※Twitterでは日々の気づき、
熱い想いを発信中 higashiue@JBCC