当社グループは、「創り出そう、躍動する社会を。挑戦しよう、技術とともに。」というビジョンのもと、持続可能な社会の実現に対して気候変動への対応も重要課題(マテリアリティ)の一つとして捉えております。気候変動が事業活動に与える影響について正しく把握し、適切に開示するという気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言に賛同し、内容について検討してまいりました。

当社グループのビジネスモデルの性質上、GHG(温室効果ガス、Greenhouse Gas)排出量が少ない業態であることに加えて、ITによる情報の可視化やクラウド化による電力消費の削減がカーボン・ニュートラルへつながる機会と捉え、情報の開示を推進するとともに、持続可能な地球環境の実現に向けて、事業を通じた企業活動を行ってまいります。

■ガバナンス

環境経営の推進体制において、当社グループでは、代表取締役社長を委員長とし、経営メンバーで構成される「サステナビリティ委員会」を設置しました。関連する「リスク管理委員会」や、下部組織である「SDGs部会」、「人財部会」とも連携を行い、持続可能な社会の実現を目指し、以下の活動を行ってまいります。

 ・サステナビリティ基本方針の策定
 ・中長期的な環境課題の検討
 ・カーボン・ニュートラル実現への取り組み
 ・ダイバーシティ&インクルージョンの推進
 ・気候変動による事業リスク・機会の検討
 ・SDGsへの取り組み、推進

各委員会の活動結果や取り組みについては取締役会へ報告され、議論・評価されます。

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■戦略

当社グループは、各事業における気候変動のリスクと機会について、サステナビリティ委員会にて検討・特定して参ります。シナリオ分析では、4℃シナリオ、1.5℃シナリオの2つのシナリオを用いての検討を始めております。
なお、当社グループのビジネス形態として環境に与える負荷は低く、消費エネルギーも少ないため、気候変動におけるリスクは小さいと認識しております。またITによる情報の可視化やクラウド化による電力消費の削減を機会と捉え、今後の事業活動に取り組んでまいります。当社グループはデータセンターを保有しておらず、当社が社内で利用、もしくはお客様にご提案するクラウドサービスにおいては、Amazon Web Services※やMicrosoft Azure※を中心とした再生可能エネルギーの比率が高いクラウドプラットフォームを採用しております。このことにより再生可能エネルギーの利用率を高めるとともに、持続可能な社会の実現に向けて、お客様にも積極的に提案していきます。
今後、事業会社や該当する事業に分析を広げつつ、継続してシナリオ分析を進めることで精度を高めてまいります。

■リスク管理

当社グループは、代表取締役社長を委員長とし、経営層メンバーで構成される「リスク管理委員会」を設置し、特定した事業における気候変動関連リスク及び問題点の把握に努めております。同委員会では、気候変動を含むグループの事業継続についての全体的なリスクの識別・対策立案・シミュレーション等を行います。
これらの結果をもとに、サステナビリティ委員会では、気候変動による事業リスク・機会や施策の状況を共有し、対応方針や課題の検討を行います。

■指標と目標

当社グループは、気候関連のリスク対応において、GHG排出量の削減および再生可能エネルギーへの移行が重要であると認識しています。当社が社内で利用するクラウドサービスにおいては、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureを中心とした再生可能エネルギーの比率が高いクラウドプラットフォームを採用しております※。
当社の事業活動に伴うGHGの排出(Scope1,2)は主として社用車の運用に伴うもの、およびオフィスにおいて使用する電力消費に伴うものであります。当社はこれらによるGHGの排出を2040年で実質ゼロとすることを目標に定め、活動して参ります。

【削減に向けた取り組み例】
・社用車のハイブリッド車、およびEV自動車への移行
・オフィス消費電力の再生可能エネルギーへの移行 

【JBCCグループ カーボン・ニュートラル 2040 指標】
2030年度:JBCCグループの事業活動によるGHG排出量を80%削減(2019年度から、 Scope1,2 )
2040年度:JBCCグループの事業活動によるGHG排出量実質ゼロ(Scope1,2)

※これらクラウドプラットフォーム各社は2025年までに再生可能エネルギーの使用率を100%にする計画である旨、公表しております。
https://blogs.microsoft.com/blog/2020/01/16/microsoft-will-be-carbon-negative-by-2030/
https://amazon-press.jp/Top-Navi/Press-releases/Presselist/Press-release/amazon/jp/Corporate/20211206_Amazon-Renewable-Energy/

【JBCCグループこれまでの環境への取り組み】

当社グループは、ISO14001等の枠組みの中で、環境への負荷を軽減するための活動を行ってまいりました。今後もTCFDの取り組みとも連携しながら、持続可能な社会の実現に向けて引き続き推進してまいります。

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