グループ連携で相乗効果を目指す　―注力事業：セキュリティ―

下川：おふたりはセキュリティビジネスを推進していくうえで、苦労していることはありますか？私は自社サーバーやネットワーク構築の技術者出身なので、クラウドの複雑な仕組みはどこを守るべきかイメージしにくく、苦労しています。

山口：クラウドセキュリティは、セキュリティの知識だけでなく、クラウドの基礎的な知識やネットワーク構築の知識といった、守る対象の知識も必要になるところが難しいところですね。知識がないと、攻撃のリスクも、セキュリティ対策の必要性も説明できないですから。

田中：環境が複雑化して、さまざまな要素が絡み合っているので、勉強することが多いですよね。それと、中部地方は製造業が多いこともあり、「業務を絶対に止められない」お客様が多いです。セキュリティ強化のためとはいえ、業務が止まったら困るからバージョンアップはしない、なんて言われるケースもあります。そこを説得して安全な環境を構築するのも我々の仕事ですが、苦労しています。ただ最近は、お客様もだんだんセキュリティを重視するようになってきた印象があります。

山口：たしかに、日本企業は業務が止まることを嫌がるお客様が多いですね。グローバルのお客様だと、セキュリティに対する意識が高く、リスクが見つかった時点で該当のサーバーをネットワークから隔離したり、業務を止めるという例もあるくらいです。お客様の企業文化やポリシーによって、対応が全然違うんですよね。　

山口：この数年、グループ全体でセキュリティスキルの向上に取り組んできていますが、ＪＢＣＣからはどんな形で事例や技術の情報提供をしていったら効果的でしょうか？

下川：そうですね、今年はＪＢＣＣとの人材交流ができていますし、大小さまざまな事例を共有してもらうことがとても役立っています。お客様の企業規模によって、必要な対策や、できること、実施する順番も変わってくるので、何が最適かを一緒に検討できると、今後の自分たちの強みにもなっていくと思います。ＳＯＬＮＥＴは若いメンバーが多いので、先行するＪＢＣＣの事例や知見を共有してもらい、いろいろな分野で経験を積みながらスキルアップしていきたいです。

田中：ＣＩＳでは、情報交換会や勉強会で共有してもらう内容が新鮮で、非常に参考になっています。お客様によってはＪＢＣＣと一緒に活動することもあるので、グループ間でノウハウの共有が進んでいると思います。今後さらに連携を強めていけるといいですね。ＣＩＳも優秀な若手が多いです。現在、セキュリティ専門の部隊はありませんが、今後は資格取得にも積極的に取り組みを進め、セキュリティ人材の育成を強化していきたいと思っています。

山口：クラウド利用が増加していますが、いずれクラウドに代わるシステムの形が出てくるかもしれません。それでも、セキュリティの重要性は変わらないと思います。自分自身、お客様からずっと頼られるセキュリティのプロでいられるように頑張っていきたいです。

ＪＢＣＣは、オンプレミス、クラウドどちらの環境構築にも対応していますし、導入から運用まで請け負っているので、セキュリティ対策が必要な理由も、狙われやすいポイントも、知見が豊富にあるところが強みだと思います。そういったノウハウを積極的に共有して、ＪＢＣＣグループ全体のスキルと価値を高めていきたいですね。

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下川 義則
2020年入社。サーバーやネットワーク構築のエンジニアから、昨年度よりセキュリティ部門に異動。お客様とは、会話によって信頼関係を築くことを心掛けている。車とゲームが趣味で、休日は子供たちとゲームするのが楽しみ。最近ハマっていることはガンプラ。

田中 健博
1997年入社。ＣＩＳ一筋26年、生まれ育った東海3県をこよなく愛する。若手を率いるリーダーとして、Unix系のオープンシステムとセキュリティの二足のわらじで活躍中。趣味は高校時代から続けているテニスと、社会人になってから始めたゴルフ。

山口 貴央
2015年入社。4年前からセキュリティに携わる。クラウドやコンテナ技術者として培ったスキルを活かし活躍中。グループリーダーとして、メンバーの育成にも力を入れている。趣味は2年前から始めたテニス。打倒宇敷さん（上司）を掲げて練習中。